Googleストリートビューシンポを聞いてきました



妄録 - Googleストリートビューシンポジウム メモ

TwitterにPOSTしたログ。携帯で長文はきついですね。ノーパソがあったらなー。

参考

以下、雑感。

私は「問題点はあるけどサービス全停止を必要とするほどではない」と考えています。

技術は中立か?

新技術の扱いに関して良くある論点。

核爆弾は原子力発電になるし、コピー機著作権侵害を容易にします。

私見としては、現在の所GSVがサービス全停止を必要とするほど破壊的な用途には使えるとは思えません。犯罪者だってGSVを利用する事は考えられますが、「○○事件はGSVに責任がある!」とまで言えるかは疑わしいです。

八田さんは社会に無用の不利益を負担させるならば問題だが、技術が社会、権利意識を変化させるのはありうる事だし、新しい技術を実用化していく事は社会を改善していく事だ、と言う立場だったようです。私もこれに近いですね。

「気持ち悪い」

住所だけで家の写真が見えてしまう等。主に河村さんが仰ってた点ですね。

主催側からの説明によると、フランスではシャンゼリゼ通りのような大通り、レースのコースになっている道路などに範囲を絞っており、住宅地の中までは撮影していないとか。

「気持ち悪い」は感情の問題で具体的な不利益ではない! と言う批判も可能ですが、「写真に撮られない利益」と言うのも一定の説得力がありそうです。

河村さんの話した内容の中で特に興味深かったのは、GSVの登場によって住所と言う情報がこれまでと違う意味を持った、と言う話です。個人情報保護法の施行でやたらと同じクラスでの住所録等が作りにくくなりましたが、その位は自由に使わせて欲しい、と思っていたそうです。ところが、GSVを使えば住所と住宅の様子、乗っている車が関連付けられてしまい、これはとても「気持ち悪い」との事。

類似サービス

知名度は低い物の、類似のサービスは複数存在したようです。中川さんが紹介した中には「ロケーションビュー」と言うGoogleストリートビューと動作がほぼ変わらないサービスもありました。これは日本の企業が運営しており、苦情受付窓口も整備していたそうですが、実際に苦情が来た事はGSVの後でも「全く」無いそうです。

現行法とフィットするか?

個人情報の保護に関する法律(総務省法令データ提供システム)

山田さんが仰ってた点。個人情報保護法では、地図のような住所の情報を扱う場合に特別の規制をしているそうで、他の場合と比べてより強い合意(オプトイン)が要請されるそうです。GSVはこれまでにあまり例の無い(実際はGSVより有名でないだけで類似サービスは複数あった)サービスだが、これに近い物なので情報収集に当たって強い合意が要請されるかも知れない、との事。

http://mousolog.tumblr.com/post/47739104/google
TwitterにPOSTしたログ。携帯で長文はきついですね。ノーパソがあったらなー。

参考

以下、雑感。

私は「問題点はあるけどサービス全停止を必要とするほどではない」と考えています。

技術は中立か?

新技術の扱いに関して良くある論点。
核爆弾は原子力発電になるし、コピー機著作権侵害を容易にします。

私見としては、現在の所GSVがサービス全停止を必要とするほど破壊的な用途には使えるとは思えません。犯罪者だってGSVを利用する事は考えられますが、「○○事件はGSVに責任がある!」とまで言えるかは疑わしいです。

八田さんは社会に無用の不利益を負担させるならば問題だが、技術が社会、権利意識を変化させるのはありうる事だし、新しい技術を実用化していく事は社会を改善していく事だ、と言う立場だったようです。私もこれに近いですね。

「気持ち悪い」

住所だけで家の写真が見えてしまう等。主に河村さんが仰ってた点ですね。
主催側からの説明によると、フランスではシャンゼリゼ通りのような大通り、レースのコースになっている道路などに範囲を絞っており、住宅地の中までは撮影していないとか。

「気持ち悪い」は感情の問題で具体的な不利益ではない! と言う批判も可能ですが、「写真に撮られない利益」と言うのも一定の説得力がありそうです。

河村さんの話した内容の中で特に興味深かったのは、GSVの登場によって住所と言う情報がこれまでと違う意味を持った、と言う話です。個人情報保護法の施行でやたらと同じクラスでの住所録等が作りにくくなりましたが、その位は自由に使わせて欲しい、と思っていたそうです。ところが、GSVを使えば住所と住宅の様子、乗っている車が関連付けられてしまい、これはとても「気持ち悪い」との事。

類似サービス

知名度は低い物の、類似のサービスは複数存在したようです。中川さんが紹介した中には「ロケーションビュー」と言うGoogleストリートビューと動作がほぼ変わらないサービスもありました。これは日本の企業が運営しており、苦情受付窓口も整備していたそうですが、実際に苦情が来た事はGSVの後でも「全く」無いそうです。

現行法とフィットするか?

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H15/H15HO057.html(総務省法令データ提供システム)

山田さんが仰ってた点。個人情報保護法では、地図のような住所の情報を扱う場合に特別の規制をしているそうで、他の場合と比べてより強い合意(オプトイン)が要請されるそうです。GSVはこれまでにあまり例の無い(実際はGSVより有名でないだけで類似サービスは複数あった)サービスだが、これに近い物なので情報収集に当たって強い合意が要請されるかも知れない、との事。